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『白髪鬼』からとてつもない威圧感を感じた剣は、冷や汗が身体中から吹き出るのを感じた。
白髪鬼「構えろや。3分以内に壊したる」
『白髪鬼』がニヤニヤ笑いながら構えた。
剣「………!」
『白髪鬼』は余裕を見せているのに、構えに隙が無いのに剣は気づいた。
まるで、どこからどう攻撃しても反撃を喰らうような気分だった。
白髪鬼「どした?攻めへんの?」
剣「うっせぇ…」
白髪鬼「………。弱い奴やな。しゃあない…俺から攻めたるわ」
『白髪鬼』が動いた。
ビッ!!!
剣「!!!」
何かが飛んできたので、剣は左手でガードした。
ズンッ
あまりの重さに剣はガードごと吹き飛ばされた。
白髪鬼「お!ガードできるんか!いい反応してるやんか!」
『白髪鬼』が嬉しそうな表情をした。
剣「つ……」
剣は手をブンブン振りながら立ち上がった。
白髪鬼「さすがや…。中一で俺のパンチをガードできる奴なんて、そうそういないんやで。剣、お前やっぱ今ここで仕留めんとあかんわ…」
『白髪鬼』が満足そうに笑い攻めてきた。
剣(ヤバい……!)
一発で軽々と剣を吹き飛ばすパンチを持つ『白髪鬼』が、連打で攻めてくるとなると、剣に打つ手が無くなってしまう。
剣は全神経を集中させ、『白髪鬼』を迎え撃つ。
白髪鬼「三発目で終わらせたる」
ヒュッ!!!
剣(ロー…!)
『白髪鬼』の左ローが飛んできたので、剣は右足を上げてカットした。
バチィっっ!!!!
右足に激痛が走った。
剣「づあっ…!!」
剣の表情が痛みに歪む。
白髪鬼「ま、中一じゃ俺の攻撃に耐えれんわな」
白髪鬼が左手を動かした。あまりの早さに、剣のガードが遅れた。
パァン!!
『白髪鬼』の目打ちで剣は目が見えなくなった。
白髪鬼「三発目や」
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