剣V.S.白髪鬼

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ヒゲユキ「更衣室 女子がいっぱい パラダイス うっかりにやける 春の夕暮れ~」 ヒゲユキが松尾芭蕉になったつもりで、馬鹿げた俳句を読み上げた。 正喜「ほほ~。やりますなぁ。うーん……。 下校中 吹けよと願う 春一番 願いが叶い スカートめくれる~」 正喜もセンチメンタルな気分で読み上げた。 淳「中々のお手前で。そうですなぁ。 体操着 汗をかいてる 女学生 桜吹雪を 駆け抜けていく~」 淳がバカな俳句を評価し、バカな俳句を高尚な気持ちで読んだ。 俊介「先ほどの歌の方が良かったのでは?淳殿。 放課後に 河原に座る 女子高生 生えてる土筆に マン………」 剣「やめぇぇぇぇぇぇい!!!!!!」 NGワードを言おうとした俊介に剣が右ストレートをぶちこんだ。 俊介「へんぷぅぅぅぅ!!!!!」 奇声を発しながらぶっ飛んだ。 正喜「おぉ!剣!何してんだ!?」 淳「俺たちゃ青春俳句読んでただけだぜ」 正喜と淳が声を荒げて剣に反発した。 剣「なーにが青春俳句だ。妄想俳句の間違いだろーが。俊介にいたっては規制されそうな言葉使おうとしてたしよ」 ヒゲユキ「そりゃー誤解だぜ剣。つーか妄想はお前じゃん」 剣「?」 俊介「おふ……おおとも……。生えてる土筆に 満開の笑みって言おうとしただけだぜ……」 鼻血だらだらで言い訳する俊介。 剣「カタカナだっただろーが!」 正喜「カタカナでマンがついたら全てNGワードか?そりゃぁ、小学生が考えそーな『ボインなパツキンは皆エロい』並みに下らない推測だろ」 剣「じゃあ実際は何て言おうとしたんだよ。ソッコーで言えや」 俊介「え~~~~「マングース群がる」 ヒゲユキが被せた。 剣「嘘つけてめぇ!」 3月28日。晴れ。 少年達の声が青空に響き渡る。
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