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剣「はぁ?分かってるに決まってんだろ。『白髪鬼』潰す」
剣は面食らったが、少し怒った表情で言った。
ヒゲユキ「どれだけ時間かかると思ってんだ。不良だらけの中学行って、名を上げるのは別にいい。だけど、『白髪鬼』は圧倒的な強さを持ってんだぜ。前原 一樹に辛勝じゃ…一年かそこらじゃ勝てねぇよ」
正喜「でもよー。孝信に教えてもらうんだし」
正喜が口出しした。
剣「俺ならぜってー勝てるから。何だかんだで何とかなったじゃん」
剣がへらへら笑いながら言った。
ヒゲユキ「分かってねーな」
ヒゲユキが呆れたような顔をした。
ヒゲユキ「中学生と高校生じゃ体格が全然違ぇーよ。成人になりゃぁ6、7歳の違いはあまり問題になんねーけど、13と19、20はまるで違う。剣、俺らはまだ成長期だぜ?」
俊介「待てよ。一年の成長ってかなり凄いぜ?最初は孝司に惨敗した剣が、一年足らずで長谷中トップとタメ張るほどになったんだからよー」
俊介が言った。
淳「いやいや。それでも中2と大人じゃ差がありすぎるって。剣もさ、何をそんなに急いでんだよ…。今年中に『白髪鬼』倒さないと死ぬ訳じゃねーんだからよ。焦ったって結果は着いてこねーよ」
淳が剣を諭すように言った。
剣「………まぁな。そーなんだけどさ。ヒゲユキ、京都にいる奴も『白髪鬼』を狙ってんだろ?」
剣は肩をすくめたが、ヒゲユキの方を向いてそう聞いた。
ヒゲユキ「ああ。そうだろうな。『弁慶』の幹部を刃兵衛以外倒したし」
剣「多分…京都にいる奴は『弁慶』を潰すつもりなんだよ。それじゃあ遅いんだ。俺は『弁慶』潰して知名度を上げたいんだから」
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