剣V.S.白髪鬼

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『弁慶』からのメールが来てから二日が過ぎた。喧嘩のできる日時が決まらないので、剣はまだメールに返信していなかった。 信二と咲智が春休みの宿題の手伝いをしてほしいと連絡してきたので、麗美と敬太、瞳も一緒に咲智の家で宿題を手伝う事にした。とは言うものの、敬太と瞳も宿題に困っていたが。 瞳「あり得ない…。春休み入って三日で終わらせてたなんて…」 瞳は恨めしそうな目を剣に向けた。 剣「知らんがな。ツケが回ったんだよ。ほら、さっさと手ぇ動かす」 咲智「麗美も麗美よ。一週間で終わらすなんて…」 麗美「日中は茶道の修行があったから、夜にコツコツやったの」 敬太に教えていた麗美が、咲智の方を向いてそう言った。 信二「なんつーか。あれだな。やっぱ、コツコツ努力する奴はすげーな」 敬太「学年一位二位は格がちげー」 剣「日々の復習が物を言うのだよ、敬太君」 敬太「腹立つなー」 夕方までに剣と麗美のおかげで信二達の宿題はほとんど終了したので、六人は咲智の家にある超巨大スクリーンで来月公開される映画を見た。咲智の親が特別にコネを使って見させてくれたのだ。 帰り道、剣は麗美と並んで歩いていた。もちろん、麗美を麗美の家に送るためだ。しばらく、談笑していたが会話が途切れたので、剣は『白髪鬼』と喧嘩する事を話した。 麗美「………え?その人って剣君が大人になってから倒すはずの人でしょ?」 剣「そー。接触が早すぎるよな。断るかどうか迷ってる」 麗美「ダメだよ!剣君は警察の人に疑われてるんだから…!また、見つかったら今度こそ…!」 剣は麗美が反対する事を予測していた。いや、確信していた。
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