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桜のトンネルに見とれて立ち止まっていると 「置いてくぞ。初日から遅刻なんて、たまったもんじゃない。」 霧月は、そのまま歩きだした。 「待ってよぉ!まだ時間だって大丈夫だよ!」 咲は霧月を追いかける。すると霧月は 「お前の、『大丈夫だよ!』には信用ならん。」 『ひどいなぁ、少しは幼なじみの言う事も信用しなさい。』 ニコニコ言う咲に霧月は立ち止まり言った。 「小学生の頃」 「え?」 咲は霧月の顔を覗き込む。
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