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手摺りに手を滑らせ、目をこすりながら階段を降りると 「いつもスイマセン。」 霧月の声がした。 「良いのよ。いつも咲(さき)が待たせちゃってゴメンネ。」 咲の母がテーブルに朝ご飯を並べていく。 真っ白なご飯に、豆腐とワカメの味噌汁、そして目玉が二つ並んだ目玉焼き。 咲と母親、そして、霧月の三人分がテーブルに並ぶ。 「今日も早いねぇ。」 まだ眠気が覚めない咲が言った。
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