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「並榎も100点だ」
先生は上機嫌に二人を紹介する。
周りの生徒達は、ざわめき口々にこう言った。
「いままで20点以上はとれなかった七原さんがどーしてー?」
「私だって精一杯やったのにー」
「平均上げないでー」
「並榎さんって、100点以外聞いたことないよねー」
皆は思い思いに口走っていた。
「やったね☆恋姫」
雛依が小さな声で恋姫に囁く。
恋姫は、ドキドキしていて、上手く応えられなかった。
そんな恋姫の赤く火照った顔を見た雛依は、くすくすと笑い
「可愛い…恋姫」
聞こえないように、小さな小さな声で、囁いたのだった。
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