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俺が見た光景は夏ねぇが俺のベッドに、奏が先程俺が敷いた布団に寝ていた。
俺はどこに寝ればいいんだよ…と思いつつとりあえず俺は夏ねぇを起こす事にした。
「夏ねぇ、まだ起きてる?」
「はい、まだ起きてますけどどうかしましたか?早く寝ないと明日遅刻しちゃいますよ?」
俺の問に夏ねぇは首を傾げながら言った。
「えっと…俺はどこに寝ればいいんだ?」
「どこってここに決まってるじゃないですか!これは智君のベッドですよ?」
夏ねぇはさも不思議そうにそう答えた。
「確かにこれは俺のベッドだけど何で夏ねぇがいるんだよ!」
「私じゃ嫌でしたか?」
夏ねぇは少し悲しそうな表情を見せた。
「いや、そうじゃなくて…俺は一人で寝たいからさ…」
俺がそこまで言うと納得してくれた。
「わかりました!お休みなさい!!」
そう言って夏ねぇは奏の寝ている布団に入った。やはり二人で布団一枚は窮屈そうで申し訳なく思った。
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