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私の名前は咲夜 加奈(さくやかな) 高校2年生で、世間から言えば1番楽しい時期。 でも私にはそんなの関係ない。 毎日毎日変わらない、つまらない日々が続くだけ。 学校だってただの苦痛。 友達もいない私には、学校に行く意味が分からない。 勉強のためだと割りきることも出来ない。 それでも私は、学校に行く。 学校をサボったりする、そんな勇気もないから。 結局私は、周りに誰もいない空間の中で、たったの1歩すら足を踏み出せず、闇の中に立ち尽くしているんだ。 光1つない、闇の中で。 でもあの人に会って、あの人と時間を過ごして、その闇に一筋の光が───射し込んだんだ。
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