いつもの朝

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いつもの朝

俺の名前は城東悠久(きとうゆうき) 近所の高校に通う15歳だ ちなみに1年生な 俺はとにかく面白いことが大好きだ。それにイベントとか皆でワイワイすることとかな だが、それも中学までの話―― 今となってはそんなことを考えるのも面倒になる… 夏休みにクラスの皆で行ったバーベキューの話しだ。俺は「普通のバーベキューの何がおもしろい!?そうだ!何か用意した食材と違った物を焼いてみようじゃないか!」 そう思った俺は落ち葉の辺りをうろついていたイモリを掴まえて網に乗せて焼いてみた 皆の反応が楽しみで様子を見てみると「………」といった具合に目を逸らしていった 他にも、プールの授業に一人だけブーメランパンツを穿いて行ったこともあった とまぁ…色々空回りをしていたんだよ… そんなことを行い続けてきて俺は諦めを感じはじめていた 今日は入学式からの3日あけての登校。仄かに期待を込めつつ通学路を歩いているのだが 悠久「やっぱり、今日は初めての授業だし自己紹介あるんだろうな~。やべ、なんも考えてないわ」 と少し俯き加減眉間にシワを寄せながらで腕を組み歩いていると曲がり角から突然人が飛び出てきた ??「うわぁっ」 悠久「ん?」 体に軽い衝撃を感じて横を見ると女の子が食パンを加えて尻餅を着いていた 悠久「悪い 大丈夫か?」 ??「こっちこそ、ごめんなさい!私の方こそ前を見ていなくて急いでいて…」 なんでこいつ食パン加えてんだ?しかも塗ってあるのピーナッツバターだし つか、急いでたわりには全然息切らしてないし ??「えーっと 同じ制服ですね。大上高校の方ですか?」 悠久「まあ、そうだが。一年生だ」 ??「本当ですか!?私も同じ一年生なんですっ」 彼女は、パァッと明るい笑顔になった 悠久「ふーん。つか、ずっと尻餅着いたままじゃなくて立ったら? ほら」 ??「すみません ありがとうございます」 俺は彼女に近付き手を差し延べると笑顔を浮かべて相手も手を取りに立ち上がると尻を軽く叩きかばんを拾う ??「あ、もうこんな時間急がなきゃ!遅刻遅刻~!また学校で会いましょ~」 彼女は俺の鞄の名札を見ると時計に目をやり急に焦り出して学校の方へ走りだして行った 悠久「何あいつ…」
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