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‥以上のような内容の‥これはある日、小水孝のもとへ送られてきたファクスです。
これをみて、「なーんだ、これは?」
孝は立ち竦みました。
はなばなしいレイアウトで綴られた文句。
そこに黒枠で、遺影の由美子がおぼろにほほ笑んでいます。
これにはさすがに、孝もちょっとアタマにきたようで‥どうやらあの強烈なオバさんに、敢えて意見する気にもなったようなのです。
「おかーさんッ」
孝は、電話口で湯気をたててみせたつもりだったのですが‥残念ながら、由美子の母には通用しません。
「あら孝さんコンバンワ。いきなり送りつけてわるかったけど、どう?ファクスみたんでしょ、感想きかせてちょうだい」
「どうって。もうムチャクチャじゃないですか、これいったいなんなんです?」
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