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「ちがうわよ!」
きゅうでイキナリなそのいわれように、由美子はそう向かっ腹を立ててしまいました。
それで、やっと姿を現した相手のことなぞとおりこして、‥さいごに便通のあった日からハテ幾日経ったものか、とまずは数えてしまいます。
‥これも女性のさがというものでしょうか。
「‥って、え?ユーレイでも便って出るものなの?」
「え‥出ないもんなの?」
ムクれたようにひねこびた、細部の定かではないツラつきの‥その男の面に、さあっと狼狽の色がはしります。
おもわず間の抜けた受け答えをしている自分に気づいて、由美子は笑ってしまいました。
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