輪廻の章

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月が綺麗だ。 こんな夜にわ月を肴に酒を飲むそんなことを考えながら歩みを進める。 六甲山。 よく整備された展望台やロープウェイ、関西でわ有名な山であり、夜景が綺麗でデートスポットにもなっている山である。 その整備された道でわなく林の中に歩みを進める男がいる。 月明かりが強いせいか男のごつごつとした表情がみてとれる。 10月も終わりのころ。山の中わ肌寒く、しかしこの男の周りだけわ男が出す生気で少し暖かさを感じさせる。 山の中腹あたり西にわ三宮の夜景が微かに光る。 そんな雑木林にその男わ座して目を閉じる。 その男の名前わ九十九龍士[つくもりゅうじ]、拝み屋を生業としている。
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