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「行って来まーす!」
主人公である瀬川 尋貴は、勢いよく玄関を飛び出し学校に向かう
「待ってください尋貴さん、忘れ物ですよ」
…はずだったが
尋貴の母、瀬川 恵理香はおっとりとした見た目と裏腹に
正確な投球で、尋貴が忘れた給食袋を投げ渡す。
「ありがとう母さん!」
そこに
「お、おはようヒロ…そ、そなたもこれから行くところか」
隣に住んでいる幼なじみの黒乃 剣と出くわした。
「よう剣、始業式一発めから日直だからな、そう言う剣は朝練か?」
「うむ、朝練と言っても自主トレだがな」
この頃の剣は剣道部に所属していて、毎朝自主トレをしていた。
「ほらほら二人ともぉ、そんな所で立ち話してると遅刻しますよぉ?」
「おはようございます恵理香さん、行って参ります。」
「今度こそ行ってきま~す」
二人が角を曲がるまで手を振り続けていた恵理香
これがいつもの光景
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