クーデレな武士娘

昔のお話

学校に到着し教室に入ると、春休みを挟んで会う懐かしき友人達の姿が目に入る
剣も後から入り、自分の席に向かう

「よう尋貴！春休み中にどこか行ったか？」

「残念ながらこの二週間、家の手伝いばっかだったよ」

ちなみに尋貴の実家は喫茶店を営んでいる
尋貴の仕事は、母 恵理香につく虫共を払うこと

「今度部活の帰りに行っていいか？尋貴のお母さんが作るカレー美味しいからな！」

実家である喫茶店は学校からも近いので、部活帰りの生徒なんかがよく食べに来る
校則では禁止されているが、教師達はまぁいいや的に許している
と言うか教師達も食べに来てて、普通に生徒達と話してるし

「いいぜ、たくさん売り上げに貢献しろよ！」

一方女子はと言うと

「剣ちゃんおはよー♪」

「おはよう」

「新聞見たよ！剣道凄かったね！」

「まさか一般の人と交じって、しかも優勝しちゃうとか！」

そう、実は数日前の新聞に、剣の剣道に関する記事が掲載されていたのだ。