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「君のこと、いいな、て思ってたんだよね。
俺の周りに群がってくるミーハーな女の子達と違ってクールでさ」
どうやら、さり気なく自慢されたようだ。
長めの明るい茶色の髪を指でいじりながら、手を加えすぎて線になっている眉をしかめて見せる。
しかし、薄情そうな薄い唇は緩んでいて、群がられることを喜んでいるのは明らかだ。
「君みたいに、静かに真剣に応援してもらいたいんだよね」
えーっと……。
「ダレ」が「ダレ」を応援してるんですか?
何を?
「それに、君美人だから自慢出来ちゃうな」
ありがとう。
褒められて悪い気はもちろんしないんだけど……。
何故、付き合う前提で話が進んでるの?
「これからは、彼女として応援して欲しいんだ」
いやいや、だから何でそんな結論が出たのさ。
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