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「あの、大丈夫ですか?」
ホームの片隅に置かれているベンチに彼女を座らせる。
……えっと……
……俺、どうしたらいい?
このまま彼女をほっといて帰ってもいいものなのか?いくらなんでもそれは薄情か……
そしてなぜか俺は彼女に付き添う形になってしまった。
しばらくじっとしていた彼女はたいふ気分が落ち着いてきたみたいだ。
俺は手短な自販機で水を購入し彼女に差し出した。
「はい、これ飲んでください」
彼女は顔を上げ俺をみた。よく顔を見ると彼女は少し日本人離れした顔をしていた。
さっきまで青白かった顔には少し赤みが差し、薄緑色をした瞳がとてもきれいだった。
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