199人が本棚に入れています
本棚に追加
/218ページ
「誰あれ?」
「ああ、お前休んでたから知らないんだっけ。転校生だよ」
「転校生?こんな時期に?」
「あれ?なんだっけ名前?」
正士は近くの女子に名前を聞いた。
「秦野香奈(はたのかな)さん。お父さんさんの仕事で五年間ドイツにいたんだって。あれ町田くん、熱下がったの?良かったね」
ニヤニヤしながら何かいいたげな顔で俺をみる女子に「あ、ありがとう……」ととりあえず無難にお礼を言い自分の席に座った。
紘平はもう一度ちらっと香奈を見て「あっ!!」と声を上げた。
「なっなんだよ!びっくりさせんなよ」
正士は驚いて大袈裟に胸に手を当てた。
彼女、昨日の……。
最初のコメントを投稿しよう!