12月13日(月)

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なん、だ、コレ? 彼女から仄かに香る……、 何か、例えようも無い柔らかい匂い。 彼女がメモを取るたびに、上下させる首筋から、きっと漂っている。 もう、どっか違う次元にすっ飛ばされたかと思った程、息をするのも困難で。 鼻ばかりに神経が集中して、首から下が硬直してしまったようだった。 頭ン中がおかしくなりそうだったから、気が付かれない程度に慌てて作業した。 正直、もっと嗅いでいたかったんだ。 この子から漂う香りが……、 俺を鷲掴みにして離そうとしない。 .
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