第二章

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半月が過ぎても赤いリボンは見つかりませんでした。 兎はちょっと焦り始めました。 色んな雑貨店等で次にお店に並ぶ予定を聞きに回りましたが、早くても兎が帰る日を過ぎるとか。 兎は悩みながらも、店員さんに入荷されたら置いといて欲しいと頼みました。 兎は少し帰るのが遅くなってでも、お土産を買って帰ると心に決めたのでした。 大切な女の子の為に買って帰りたかったのです。 『光造師』のお手伝いの仕事がとうとう終わりました。 兎は他の『光造師』達に、別れの挨拶をして頭をぺこりと下げました。 役所の担当者からも報酬を頂きました。 兎は近くの宿に滞在先を移動して、赤いリボンが届くのを待つつもりだったのですが、雑貨店の店員から入荷の連絡を貰い慌てて店に走りました。
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