4人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
急いで店に辿り着いた兎は、店員に駆け寄りました。
店員は兎から探してた理由を聞いていて、なんとか早く入荷出来ないかと交渉していてくれたのです。
兎は念願の赤いリボンを手にし、涙を一筋流しました。
店員は素晴らしい包装をしてくれました。
兎は綺麗にラッピングされたプレゼントを雨に濡れないように、自分が着ていたレインコートで包みました。
部屋に戻った兎は、濡れたレインコートを暖炉の前で乾かし、プレゼントをベッドの上に置き、自分は床に座り込みしばらく見つめていました。
時折耳をピョコピョコと楽しそうに揺らしながら。
宿泊先を移動するつもりでいたので、すでに荷物は纏められていました。
あとは明日、船に乗るだけでした。
最初のコメントを投稿しよう!