第一章

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次の日、老夫婦に女の子を預け、兎は港へと向かいました。 ちょっとした移動は橋を渡るのですが、隣国など他国への移動では船や飛行船を利用します。 今回は国が用意した船での旅。 港に着いた兎は船に乗り込み、船室に入りました。 出航の時刻。 甲板に出た兎は驚きました。 女の子が埠頭で大きく手を振ってたのです。 老夫婦に泣いてせがみ、見送りに着てたのです。 船は大きな汽笛を鳴らし、白い波線を描き始めました。 兎は女の子が見えなくなるまで、いつまでもいつまでも手を降り続けました。
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