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なんやかんやと隣国に辿り着いた兎は、船を降り、役所へと向かいました。
役所ではやはり、『兎の光造師』にびっくりされました。
まさか応援を要請して遣わされた者が兎だったとは、と。
けれど、兎の住む国の王からの勅命状があるので信用しない訳にもいきません。
役所の担当者から一カ月の間に住む仮住まいの場所を案内された兎は一先ず荷物を置きました。
仕事は明日からなので、必要な買い物をすることにしました。
まずは雑貨店へと足を向けました。
最低限の物しか持ってきてなかったので、食品やら洗剤などを大きな紙袋に二つほどを購入しました。
荷物を一旦部屋に置き、今度は散歩を兼ねた探索です。
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