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※長男を妊娠したときの話です(Notこねた)
「えぇぇぇ………」
俺、山田涼介
周りから幼いって言われるが一応16歳、高校1年生
冬休みが明後日で終わるって言うときに体調を崩した
最後の日まで遊んでやろうと思っていたのに最悪だ
熱っぽいし大事にならないうちに病院へ行けと母親が言うので、渋々病院に来た
人生最大の出来事が起きるなんて知らずに
一通り検査をして、告げられた結果
「妊娠2ヶ月目です」
ここで冒頭の叫び声に繋がるのだ
確かに最近生理がこなくておかしいとは思っていたけど、まさか妊娠しているとは
あれからどうやって家に帰ってきたのだろうか
全く記憶が無い
気が付いたら自室のベッドの上に居た
「どうしよう…、」
まだ自分は高校1年生だ
母親になる頃には17歳になって居るが、それでもまだまだ子供だ
子供な自分が子供を育てられるのだろうか
第一、親が許すはずが無い
それに相手は?
仮に俺が産むと決めても相手が堕ろせと言ったらそれまでだ
相手……絶対圭人しか居ない
圭人は俺の初恋の人でハジメテの人だ
圭人は優しいしから堕ろせなんて言わないかもしれない
むしろ子供が好きだから産んで欲しいと言うかもしれない
しかし、彼は今が一番大切なときだ
5歳上の彼は、美容師になってからまだ1年ちょっとしか経っていないが、その腕前が評価されて圭人を指名する人がたくさん居る
これからもっともっと腕を磨いて、将来的には自分の店を持ちたいと言っていた
そんな彼に迷惑をかけたくない
やっぱり何も言わずに堕ろすべきなのか
ぐるぐと悩んでいたら急に気分が悪くなって、一回にある洗面所に駆け込んだ
コレがつわりなのか…そう思って部屋に戻ろうと振り向くと驚いた表情の母親と鉢合わせした
「あんた…」
驚いた顔から険しい顔へと変わった母親に腕を引っ張られ、あぁ父さんのところにつれ行かれるのだと思った
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