異変

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「ん、うぅ……っ」 寝汗らしきものに不快感を抱きながら私は汗ばむ身体を起こした。 寝汗でここまでなるのは初めてだったので正直言って気持ち悪い。 熱い、熱すぎる 何この異常な熱さ 死んだはずなのに……まだ感覚はあるの? 「えっ」 寝起きで視界がぼやける中、やっと周りの状況を私は掴めた。 ……辺りが燃えていた。 単に激しくではないが穏やかだったり時折火を噴いたりと、怒りや憎しみなどがジワジワと溢れ出ているようだった。 足元には煮えたぎるマグマが流れている。 そう、その光景はまるで―――…  
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