1-hashiba-

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      耳元で頭に響く程の鳴り止まない携帯の音で目が覚める。 画面を見ると愛しい恋人からの着信―。 【碕谷 愁】 「もしもーし!」 『おはよ、碓杞。ちゃんと起きたか?』 「うはは!当たり前じゃーん!愁ちゃんからのモーニングコール出なかった事ある?」 『はははっ無いな!じゃあ今日も1日頑張れよ』 「うん!愁ちゃんもね!」 俺の朝は、愛しい愁ちゃんからのモーニングコールで始まる。 愁ちゃんだって今をときめくトップスターだから、ハードスケジュールなのに毎日欠かさず俺の予定に合わせてモーニングコールしてくれる。 だから俺は毎日笑顔で頑張れるんだ。 ―そして今日も一日が始まる。 今日の仕事は、個人での仕事だから愁ちゃんには会えない。 最後に休み被ったのいつだったかな~? なんて考えながら歩いてたら…。 「葉柴さん、あなたバカなんだから歩いてる時くらい集中しなかったら転びますよ」 なんてナナから注意されちゃった。 「?!ってかナナなんでここに居るの?」 今日は俺、単独の仕事だよね? 「この前の雑誌の撮影、追加入ったんですよ」 と、面倒臭そうに言うナナ。 スタジオで仲間に会えただけでさらにテンションが高くなる俺。 「あ、じゃあさ!終わったらご飯食べに行こうよ!」 「え~?早く終わるんですか?奢りならいいですよ?」 さすがナナ。ちゃっかりしてるなぁ! 「もう、ビューンって行ってバァーって撮ってシャーって戻ってくるから!」 「んはは!やっぱりバカだ!擬音語ばっかじゃねぇか!」 そんなナナを後に、俺は走り出していた。 .
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