Guild『初仕事』

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私的見所は戦闘シーンのミサイルだ。あの飛び交う弾幕の美しさは映画を始め、他のマンガ、アニメにはないものがあると思う。 さて、座ったはいいけど、どうやって遊ぶのかしら?周りの人達は右下のハンドルを握ってるけど…… 握れど回せど何も起きない。 故障? 違うか。考えてみればコレはギャンブルなんだからお金を入れなきゃならないのよね。 でも、どこにお金を入れるのかしら? 「姉ちゃん初めてかい?」 機械を調べて四苦八苦していると、隣の席に座る人が声を掛けてきた。 「YES どうやってplayするんですかコレ?」 「ああ、そこの左上のスリットに千円札を入れてだな―――って、フィアじゃねーか!」 ん?誰……って、ああっ! 「ナインじゃない久しぶり!」 黒い髪を短く刈り揃え、格闘家なの?と聞きたくなるような筋肉と鋭い目つきをしたをした青年。 彼はココノエ ツクモ。 漢字で書くと九重九十九。 ナインと呼ばれる理由は簡単過ぎるでしょう? 「ああ久しぶりだ!つーか、何でお前がパチ屋に?」 「ちょっと時間潰しにね」 潰した後はどうするか考えてないけど。 「ふーん。まぁ深いことは聴かねえけど、とりあえず千円入れてみ」 ナインから言われるままに千円をスリットに挿入、小さなボタンを押すと銀色の玉がたくさん出てきた。 「後はそのハンドルを回してこの辺り狙っとけばオーケーだ」 そう言ってナインは台の上のピンを指差す。 「Thank you」 「good luck!」 親指を立てるナインをスルーしてハンドルを右に回し、私は銀色の玉を打ち出した。
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