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「うおっ!?」
走ってきた勢いもそのままに襲い掛かる俺に四谷さんは驚愕の表情を浮かべた。
殺った!
さすがに空中でコレは避けられないだろう。そんな事を思ってる時期が俺にもありました。
レーヴァティンの刃が四谷さんに接触する寸前、胸を支点に回転した四谷さんにより俺の攻撃は空振りに終わる。
そうなると立場は逆転。
先に跳んだ四谷さんは当然俺より先に着地、対する俺は昇竜剣の…右腕から足先まで綺麗に伸びた状態で滞空中。
「発想は良かった」
ありがとうございます。誉めるついでに、その腰溜め構えた拳を解いてもらえると嬉しいなー。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!」
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」
伊達に一ヶ月鍛えられてねえぞ。空中で体勢を整えた俺は打ち出される無数の拳に己の拳を合わせる。
右手には逆手に握ったレーヴァティンがそのままだが、アーティファクトには重さが無いので問題ない。
むしろレーヴァティンの刃がある分、俺の方が有利かもしれん。
『普通の相手に対しては』だけどね。
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