Devil『いいえ妖怪です』

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ちなみにワンペにはちやんと俺の名前は教えてあるが――― 「裕也お兄さん」 とか呼びやがったから全力で却下した。俺を体操のお兄さんみたいに呼ぶんじゃねえ。 「凄いですよね!海外のアーティファクト、しかも高位のレーヴァティンと契約するなんて!」 おおぅ、これは新鮮な反応だ。 今までのヤツらはレーヴァティンの契約者ってだけで俺のコト腫れ物扱いだったからな。 「いや、別に凄くはない。で、おまいは?」 謙遜できる俺ってイケメソ。 「僕は百瀬千尋。天之尾羽張(あめのおはばり)の契約者してます」 ももせちひろ……名前じゃ判別つかん、本物の男の娘だな。 「つか、天之尾羽張って何ぞ?」 日本神話…つーか、神話には詳しくないから言われても分からん。 「えっと、天之尾羽張は―――」 「天之尾羽張(あめのおはばり)は、日本神話に登場する刀であり、また神の名前である。神名としては天之尾羽張神(あめのおはばりのかみ)という。別名 伊都之尾羽張(いつのおはばり)。 『古事記』の神産みの段において、伊邪那岐命が迦具土神を斬ったときに使った十拳剣の名前として登場する。その別名が天尾羽張であると記す。天尾羽張についたカグツチの血から、建御雷之男神などの火・雷・刀に関する神が化生している。 葦原中国平定の段では、天穂日命(あめのほひ)、天稚彦(あめわかひこ)に次ぐ三番目に葦原中国に派遣する神を選定する際、思兼神(おもいかね)が、伊都之尾羽張神かその神の子の建御雷之男神を推薦している。天尾羽張神は天安河の水を逆にせき上げて道を塞いでおり、他の神はそこへ行くことができないので、天迦久神が使者として遣わされた。 伊都之尾羽張神が、建御雷之男神の方が適任であると答えたため、建御雷之男神が葦原中国に派遣されることになった。 「尾羽張」は「尾刃張」で、鋒の両方の刃が張り出した剣の意味である。「天」は高天原に関係のあるものであることを示す。「伊都」「稜威」は威力のことである。 「雄走」は「鞘走る」(さおはしる)の意で、鋭利な刃であることを示す。byウィキペディア先生より」 さすがネット脳のワンペ。ページ大幅に使っての説明ご苦労。
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