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◇◇◇◇◇
「女将は怖かったけど、メシと温泉は良かったよな」
「また行きたいねー」
次の目的地を目指す車の中、渋滞にハマり全く進まないがワンペとくだらない話をすることで退屈はしない。
結界を解いた後は地味に大変だった。
突然消え、突然現れた俺と黒スーツに女将は卒倒。地上げ屋達に至っては目の前で起こった怪異に恐れおののき半狂乱と化してしまったのだ。
あんな見た目のクセに意外と肝っ玉は小さかったらしい。
仕方無いので首筋に一撃入れて気絶させた後、三宅さんに連絡。事情を話すと数時間後には弥栄さんと連れ立って宿へとやってきた。
久しぶりに会った弥栄さんは相変わらず神々しかったね。
主に乳とか乳とか乳とか。
黒スーツを三宅さんに引き渡しワゴン車に押し込むと、弥栄さんは浄玻璃鏡で女将と地上げ屋達の記憶操作をして一連の出来事の記憶を新たな記憶で上書きした。
いったいどんな記憶で上書きしたのか俺には分からないが、全てを終えたあと黒い笑みで言う弥栄さんが忘れられない。
「もう彼等は二度とココに近付こうと思わないと思いますよ」
本当にどんな記憶を上書きしたんでしょうね?でも、そんな弥栄さんもステキ。
一応二人にもワンペを紹介して事件は結幕を見た。
そう言えば、ワンペを見せたとき弥栄さんの目が輝いていたが何故だろう。
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