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「う…宇宙人とか……?」
数万年……数億前に地球に降り立った地球外生命体が宇宙戦争の道具として人類を創りアーティファクトを与えた。
うん、一応筋は通る。
某マンガの設定ままだがな。
「アナタ……宇宙人とか信じてるの?」
そんな驚いたような目で見ないでくれよう。本気で言ったんじゃないんだよう。
「いや、可能性としてだな―――」
「思考に柔軟性がある人は好きよ」
なん…だと……
言った俺自身、痛い発言だったと理解している。
それなのに微笑みと共に返ってきた言葉が「柔軟性がある人は好き」だと。
好き…だと……
「……つまりそれは揉んでいいと?」
「アナタの思考回路が分からないわ」
違ったのか、残念。
セピア色に包まれた結界の中、俺と美人さんの会話は続く。
「アナタ、宗教は信じる方?」
「まったく」
信じるだけで幸せになれるとかアホかと。金出して幸せになれるとか信じてるヤツはバカとしか言えん。
「じゃあ神は?」
「いない」
少なくとも俺は神様なんぞ見たこともない。
いや、神様を名乗るナメック星人は知ってるな。
「アーティファクトを創ったのが神だと言ったら?」
むう、そう言われると……否定出来なくなる。
少し前までの俺なら一笑に伏しただろうが、実際にレーヴァティンの契約者となった今、創ったのが神様だと言われれば否定できる根拠も無い。
アーティファクトなんてオーパーツを認めると云うことが、間接的に神様を認めることになるしな。
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