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だいたい来るならフィアが来ればいいのに。
そうだ、なぜフィアが来ない。フィアの本拠地はローマのはずだ。来るならフィアだろ、どうしてイケメンが来るんだ。
「おい、イケメン」
「アインスだ!」
「フィアはどうした」
俺が出したフィアの名に俯くイケメン。
さっさと答えろや、滅ぼすぞ。
「……フィアは本部で拘束されている」
拘束?
手とか足とか縛って?
おや?さっきまで荒れてた心に安らぎが。
「どんな拘束だ?ソフトか?ハードか?」
「……ニュアンスがおかしいが……詳しい話は歩きながらする」
そう言ってイケメンは凱旋門を背に歩き出した。
俺はそれに従い後を追う。
「さっさと説明しる!どんなプレイ中なんだ!?」
やっぱ目隠しは必須だよな。縄と鞭の基本セットに足錘と木馬辺りか。
妄想が止まらないぜ。
「お兄さん、鼻息が荒いよ」
ワンペよ、おまいには拘束の一言が持つチカラが分からないのか?
「何を想像してるのかは知らんが、拘束と言っても監禁されてるだけだぞ」
監 禁 だ と 。
どこまで紳士を悦ばせる気だ。
どうやらフィアはかなり濃いプレイ中らしい。それでは俺を迎えに来れないのも仕方ない。
特別にプレイを見せてくれたら許してやろう。
いや、プレイの相手にもよるな。イケメンが此処に居るってことはコイツが相手な訳がない。
まさかの女の子同士か!!!
ハラショーーーー!!!!
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