outside『進化』

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剣に吸われるだと? フルンティングの能力に関係してるんだろうが、話を聞く限り確実に聖剣より魔剣寄りのアーティファクトと受け取れる。 これで近距離のセブンデイルにオールレンジのシックスと盤石の体制。 対してフィアはと言えば、中から遠距離のフィアと戦闘では使い物にならないワンペ。俺は拘束中。 ……がんばれ。 いちおう拘束を解けないか試してるんだが、どうにもレーヴァティン無しでは解ける気配もない。 ここはフィアに期待したいトコだが……まあ、無理だろう。 フィアとワンペが負けて拘束された後、隙が出来たら抜け出して報復だな。 だから無茶はしなくていいぞ。死なない程度に抵抗してくれ。 睨み合うフィアとシックス、セブンデイル。 先に動いたのはフィアだった。 「Photon Bullet!」 短い詠唱から撃ち出された光の弾をセブンデイルが剣で弾く。 「お姉さん!横っ!!」 ワンペの声にフィアが跳び退けば、先ほどまで居た場所をグレイプニルが襲う。 やはりシックス、セブンデイルコンビに分があるのは明らか。 だが、即興のコンビであるフィアとワンペもなかなかイケている。 ワンペが周囲を警戒する事によってフィアは攻撃に専念出来るのが大きい。 「graceful Moment!」  “貴方に休息を” 杖の先に灯った淡い白い光。 それを前方に向ければ、セブンデイルの体に小さな光が灯る。
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