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「あれか?念じれば指輪が剣になるとか、ありきたりな展開じゃあるまいな」
お腹いっぱいですよ、そんな展開。世にあるゲーム、アニメ、マンガ、小説と使い古されて食傷気味なネタだ。
「ん、まあ近いかな」
近いのかよ。
「linkに必要なのは契約者の遺伝子情報。つまり血よ」
それもありがちパターンだな。
まあ、今のご時世で目新しい設定なぞ難しいだろうが。
「で、血の情報を読み込ませれば、俺専用の武器になるってトコか?」
「What 知ってるんじゃない」
「当たってるのかよ……そんな鉄板設定で大丈夫か?」
ほんと心配だわ。
「何を言ってるか分からないけど、linkの仕方は分かったわね?」
「大丈夫だ。問題ない」
「それじゃ、実際にlinkしてみましょう。あ、レーヴァティンはArtifactの中でも上位に入るくらい強力だから自我が消えないように頑張ってね」
……は?
何をいい笑顔で言ってやがる。
自我が消えないように頑張ってだと?デメリットがデカ過ぎるだろ。
それを「頑張ってね」の一言で片付けるとか鬼畜ですかこの娘は?
「却下だ」
当然の選択だ。
フィアは俺にレーヴァティンとリンクさせて働かそうとしているようだが、俺からしてみれば命を賭ける意味が分からん。
どうせ働くなら命が賭からん職場がいいに決まっている。
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