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「どうなってるのよ?」
混乱のせいで答えが見つからず諦めたらしい。状況説明を丸投げしてきやがった。
まあ紳士な俺としては、ここは答えてやらねばなるまい。
「どうもなってない。杖でぶん殴られたから尻を叩いただけだ。悪い子にはお仕置きが必要だろ」
大切なコトだから2回言いました。
「そうじゃない!Youはユーヤなの?darkユーヤじゃないの!?」
なんぞダーク裕也って?ちょっとカッコイイじゃまいか。
「なんだかよく分からんが、俺は一ノ瀬裕也。誰もが認める紳士、じぇんとるめんだ。キリッ!」
「その反応……本当にユーヤみたいね」
みたいじゃなくて、俺は俺だっつーの。
「と言うことは……契約に成功したってコトよね?」
契約?
ああ、アーティファクトのか。
「そうだな。レーヴァティンは使えるようになった。頭ん中に知識が詰め込まれた時は死ぬほど痛かったけどな」
つか、この女の子やっぱ俺を知ってるぽいな。
俺もはっきりしないが、この女の子を知ってる気がする。
どんな関係だったんだろう?
知り合い?友人?恋人?夫婦?
状況と流れから考えれば知り合い以上夫婦未満ってトコだろう。
となると友人か恋人か。
恋人………………ないな。
俺の好みは「きょぬーな大和撫子」だ。
こんな悪い意味でスレンダーな外国人はありえない。
となると友人か。
ふむ。ベタな線だな、と言うかさっさと気付けよ俺。
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