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「さっきも言ったよな。悪い子にはお仕置きが必要だ」
ぺちーんぺちーんぺちーん!
「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ!」
これはクセになりそうだ。
ぺちーんぺちーん!
「にゃあああああ!」
萌 え る !
ぺちーんぺちーん!
「にゃあああああああああ!」
気持ちが高ぶる。どうやら俺はSだったらしい。
ぺちーんぺちーんぺちーん!
「うっ…ぐすっ……もうしません、赦して下さい」
あっ、やり過ぎたか。涙目だったのが泣き始めちまった。
だが、反省も後悔もしてない!
「以後気を付けるように」
「はい…ゴメンナサイ」
再び四つん這いに崩れ落ちた女の子を余所に俺は地面に突き刺さったレーヴァティンを引き抜く。
重さは全くない。羽のように軽いとか言うわけではなく、本当に重さを感じないのだ。
軽く2、3度振ってみるが、腕を振っている感じしかしない。
こんなんで切れ味とかはどうなんだろうな?
『そこにいる女を斬ってみればいい』
は……?
ふざけんな!
女子供に手を上げるとか俺は屑じゃねぇ!
俺は紳士だ。たとえ枕に「変態と言う名」が付いたとしても紳士だ!
って、ん?今のは誰ぞ?
「ぐすっ…どうしたのよ?」
キョロキョロと辺りを窺う俺に女の子が声を掛けてきた。
おおぅ、四つん這いからくる涙に潤んだ上目遣いは破壊力があるな。
不覚にも萌えたじゃまいか。
「いや、何でもない」
もう変な声も聞こえないし幻聴だったんだろう。
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