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「まあ、よく分からんから任すわ。つか、はぐれ契約者ってのはやっぱ私利私欲にアーティファクト使う連中のコトなのか?」
さあ来いさあ来い。
「よく知ってるわね。はぐれ契約者は組織に属さずにアーティファクトの力を使って金儲けを考えてるヤツらよ」
はいドーーーン!大当たり。
「何よ……そのドヤ顔は?」
設定が王道過ぎる。世の中のゲーマーの皆さんはそんな設定じゃ納得してくれませんよ。
「気にするな。ちょっと己の想像力の高さがツボに入っただけだ」
ホントこんな調子だと四天王とか出て来そうで怖いわ。
「What?意味が分からないわ」
「だから気にすんな。で、そのギルドってのはドコにあるんだ?」
あんま遠いと面倒だな。新幹線で数駅だと喜ばしい。
「Italy」
「…………すいません、もう一度お願いします」
「聞こえなかったの?Italyよ。RomeにGuildの本部があるわ」
イタリア?ローマ?新幹線で何時間掛かるかな?
「却下だ」
「どうしてよ!?」
「遠い」
「…………」
いや、普通に無理だろ。だって俺、無敵のNEETだぞ。そんな海外行く金ねぇよ。
「日本に支部とか無いのか?海外とか面倒すぐる」
ちょっ、そんな冷めた目で見るなよ。感じちゃうだろ。
「はぁ……あるわよ日本支部」
「じゃ、そこで」
興味のあることには積極的に動くけど、大して興味のないコトには出不精なB型の俺。そんな俺が大好きだ。
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