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「い、行くわ…わよ」
俺の半裸見たくらいでドモるとか、意外とウブなのか?外国人はもっとこう…オープンな感じだと思ってたんだが、何事にも例外は居るってことか。
「おう」
アパートの階段を下りる俺達。
下には顔を赤くしたランドセルを背負った男の子が、俺の前を歩くフィアを首を回して追っている。
あの位置だと……フィアのスカートん中が見えたんだろうな。だから手すり際は下から見えると。
良かったな少年、外国人の生パンなんてレアだぞ。
そんな小学生を背に、俺はスタスタと先をゆくフィアに着いて行った。
◇◇◇◇◇
池袋。サンシャイン60が居を構える有名な街。ウエストゲートパークがドラマの舞台にもなったことから知名度も高いだろう。
そんな池袋の駅西口から外に出た俺は、フィアの先導のもと雑居ビルの建ち並ぶ一角へと進んでゆく。
「なんか…アーティファクトの組織ってくらいだから、もっと人里離れた…こう、見つかりにくい場所を想像してたんだが」
「なに言ってるのよ。そんな場所じゃ、動きがとれないじゃない」
ごもっとも。
「でもなー。アーティファクトだなんて未知の物を使う連中が普通に街中にいるって考えると怖いよな」
まだ実際に使ってはいないが、レーヴァティンと契約したことにより得た知識。その中には明らかに殺傷のみを目的とした技が多々ある。
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