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範囲攻撃から単体に絶大な破壊力を持つものまで、日常生活には明らかに脅威でしかない力だ。
「そのためのGuildよ。街中でその力が奮われればすぐさま結界が張られるわ。後はGuildから街中で力を使ったバカに契約者を送って粛正。街中にGuildがある意味分かったかしら?」
「オーケー把握」
確かにそれじゃ山奥に本拠地があったんじゃ間に合わんな。
戦隊物みたいに素敵メカでもあれば別だろうが。
「ん?てか結界なんて張れるのか?」
「何言ってるのよ。Youだってレーヴァティンを使えば出来るでしょう」
ん、そうだったのか?……でも、知識の中にないぞ。
「フィア」
「Why?」
「レーヴァティンは結界が張れないらしい」
「……はぁ?」
はぁ?って言われてもな。脳内図書館『レーヴァティン編』をいくら探しても結界の張り方なんて見当たらない。
「Artifactが結界張れないって聞いたことないわよ!」
「んなコト言われても出来ないモンは出来ない」
こめかみをヒクつかせながら半眼になるな。俺が悪いみたいな雰囲気を作るな。
「まあいいわ。支部に着いたら確認してみましょう」
「そうしてくれ。で、まだ着かんのか?」
かれこれ15分は歩いている。そろそろ山手通りが見えてきそうだ。
「もうそこよ」
言ってフィアが指さしたのは5階建てのビル。一階にはテナントの喫茶店が入っており、昼半ば過ぎにしては客が賑わっていた。
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