11369人が本棚に入れています
本棚に追加
土下座の俺に手を差し出す三宅さん。
「頭を上げて下さい。もう貴男は私達の仲間です」
濡 れ る !
男前すぐる、俺が女だったら余裕で股開くね。まあ男だから開かんけど。
「改めまして宜しくお願いしますね」
右から差し出される三宅さんの右手、左から差し出される弥栄さんの左手。
なんか心が暖かいや。これが…リア充の心境ってやつなのか?
一ノ瀬裕也23歳。産まれて初めてマンガの最終回以外で涙腺が緩くなりました。
◇◇◇◇◇
「さて先程の選択肢ですが、どうなさいますか」
今、俺は三宅さん、弥栄さんと共にパーテーションの向こう側のスペースにいる。
応接用の値の張りそうなソファーに座り、同じく値の張りそうな重厚なテーブルに乗せられた、これまた高そうなカップに注がれた珈琲を飲んでいたところに三宅さんからの一言。
どうしようかね?っても、俺の心は既に決まっている訳だが。
「訓練してからにしようと思います。契約者といっても、まだ実際にレーヴァティンを呼び出したことも無いですし」
当然の選択だぬ。アーティファクトを使った仕事なら確実に物騒なもんだろう。そこに何の準備も無く飛び込めるほど俺は馬鹿じゃない。
「それでは手続きの方は此方で。社宅の方は入られますか?」
「是非ともに」
2LDK!2LDK!
今の6畳間から2LDKへのランクアップ!しかも家電付き!
底辺からの脱出に成功だ。
最初のコメントを投稿しよう!