11369人が本棚に入れています
本棚に追加
レーヴァティンを手にして技を使う段階になり初めて知ったが、詠唱は古代語で行わなければならないが、発動キーとなる言葉は何でも良いらしい。
英語は勿論、日本語、中国語、ドイツ語、フランス語、ポルトガル語、ギリシャ語、アラビア語、他諸々、果ては方言や言葉として意味を成さなくても良いらしい。
とにかく発動するという意思の下に言葉を発すれば発動するらしい。
さっきから「らしい、らしい」と言ってるのは、まだ使ったことが無いからだ。
さて、詠唱は終わった。後は発動キーになる言葉だけだが、せっかくだしカッコいいのがいいよな。
後ろで弥栄さんも見てることだし、いいところを見せたいのが男心ってもんだろ。
つか、詠唱中からずっと弥栄さんが創り出した『防護の楯』に異形のヤツらがぶちかましをかけてるんだが……
ヤツらには空気が読めんのか?必殺技を出すときは攻撃しちゃダメだろ。変形合体するロボの合体中に攻撃しちゃダメだろ。暗黙のルールも分からないヤツらにはお仕置きが必要だな。
言葉は決まった。
レーヴァティンを逆手に持ち前に出す。
柄を上に刀身を下に向けられたレーヴァティンからは煙のように黒いエネルギーが溢れ出していた。
俺はレーヴァティンの柄を両手で握り締め、地面に突き刺すように下ろし叫ぶ。
「バーニング・ダーク・フレイム・オブ・ディッセンバー!」
反省はしているが、後悔はしていない。
最初のコメントを投稿しよう!