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何よりも、後ろにいる弥栄さんの動きが振り向かずに分かるほど感覚が冴え渡っていたのだ。
呼吸や仕草、乳の揺れや乳の揺れや乳の揺れが。
「やはりレーヴァティンも同じアーティファクトと云うことですか」
ん?
「どゆコトですか?」
レーヴァティンを閉まったことで落ち着いたのか、一息吐いた弥栄さんが口を開く。
「契約者はアーティファクトを呼び出すことで最高の状態になるんです。感覚は冴え渡り、人間の限界を超えた動きが可能になります」
おおっ、凄いなアーティファクト。薬物を使ったドーピングも目じゃなさそうだ。
「さらに通常の物理的な攻撃では一切傷つかなくなります。アーティファクトを手にした状態の契約者に傷を付けられるのは同じくアーティファクトか世界の理を外れた存在…魔物だけです」
なるほど。てか、知識としては知ってんだけどね。レーヴァティンと契約した時の知識に入ってたし。
でも、人の口から聞くと改めて驚かされるよな。
銃弾も効かない不死身の肉体。
どっかの変身ヒーローになった気分だわ。
「だけどアーティファクトを閉まった状態じゃ、かなり丈夫な一般人。ってトコですよね」
ぶっちゃけ、この「かなり」って部分がクセモノだったりするんだがな。
「そうですね。考えてみたら、この手の説明はいりませんでしたよね。契約者なんだからアーティファクトからの知識に入ってますものね」
「いやいや、改めて人から聞くと確認になるから助かりますよ」
それに会話が増えれば弥栄さんとの親密度も上がるし一石二鳥!
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