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立てろフラグ!進め、ギャルゲーのように!弥栄さんルートをひた走り、彼女の特盛りをゲットするのだ!
フィアルート?しらね。特盛りとは言わんが、大盛りくらいになったら考えてやるよ。あ、人工的な後付け大盛りは不可な。
「―探査―」
目を閉じた弥栄さんの言葉に浄玻璃鏡が反応し、波紋が広がるように足下を何かが通り過ぎていく。
「それは?」
「魔物が残ってないかの確認です。残したまま結界を解いたら大変なことになっちゃいますからね」
そんなコトも出来んのか。確かにあんなモノを残したままにしたら大変だ。道端にいたらパニックどころの話じゃないからな、確認は大切だ。
「―――大丈夫みたいですね」
目を開き微笑む弥栄さん。
「お疲れ様でした。結界解きますね」
そう言うと右手を浄玻璃鏡の上部伸ばす。弥栄さんの身長からするとギリギリ届く程度の高さ。その仕草がなかなか可愛らしい。
ああ…背伸びして片手を上げてるから特盛りが形を歪めてるのが服の上からでも分かる。
触 り て え !
『触れればいい』
そうだよな、いいよな……ちょっとだけ……
ふらふらと俺は弥栄さんに歩み寄る。その間にも弥栄さんは浄玻璃鏡に手を伸ばしていた。
やっとのことで鏡の上部に手が届くと次の瞬間、浄玻璃鏡は現れたときと同じようにヌルリと地面に吸い込まれて消える。
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