第壱話

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部屋を案内された柚羅はひとまず落ち着こうと部屋の真ん中に座り息をただす。 柚羅「大丈夫だ。怖くなんかないぞ。あの鬼が来ない限り私は殺されない。」 震える手を握りしめ必死に涙を流すのを堪える柚羅でも、頭の中はあの日の事が昨日の事のように思い出される。 鬼の鋭い目、殺しと言う名の遊びが楽しくて仕方ない目をしていた。 柚羅「……っ」 (私は、この癒えない傷を抱えながら死ぬまで生きなければいけないの?)
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