ブルジョアマン

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「君、百億も五十億も変わらないのさ。分かったら○×商社の株を全部買い占めたまえ」 超高層ビルの社長室、そこで彼、日高 正宗は携帯にて、部下に指示を出していた。 ベルベット生地の、社長ソファーにどっかりと座り、脚を組み、コーヒーの香りを楽しみながら。 「んっんー。分かってくれないのかい?君、明日から来なくても良いぞ。私は使えない部下は嫌いなんでね」 そして、刃向かう部下の首を切った。 その直後、街にゴジラに蝙蝠の翼を生やしたような怪獣が、哀れな民間人数十名を巻き込み、派手な砂埃を立て、着地した。 「はっはっは……今日の怪獣は手強そうだなぁ……執事!」 「いかがなさいましたか?ご主人」 彼は執事を指パッチンで呼び寄せ、不敵に微笑んだ。
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