衝撃

4/8
前へ
/14ページ
次へ
  一階に降り立つと既に下級生でいっぱいだった どいつもこいつも右往左往している 特に一年坊は未だにこの学校の構造をわかっていないだろう 俺たちもそうだった 「ほんとに先生いないんだな」 下級生のうろたえる様子を眺めていた俺に追いついた坂本が言葉をもらす 確かに これだけ騒げば誰かいれば出てくるよな、フツー 先生じゃなくても警察とか… 警察…? あっ!! 俺はポケットに手を突っ込む ねぇ…クソッ大事な時に 「山本っ!ケータイ」 後ろで上野、いやおばちゃんとはしゃいでいる山本に理不尽な苛立ちの籠もった言葉を投げる 「んー?」 山本とは首をこっちに向けポケットからケータイを出した
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加