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先生が来ない
次は現文(現代文という教科の略称)である
担当は荒古
やつは授業開始のチャイムが鳴り終わりさらに五分ほどたたなければ現れない
俺たちはこの五分を荒古Timeと呼ぶ
まあそんな訳で現文の荒古さんにとって遅れてくるのは普通のこと
しかし今回は少し違う
既にチャイムが鳴り終わってから十分が経とうとしていた
俺としてはありがたいことだった
「忘れてるんちゃん?」
クラスのムードメーカー
井上がそんなことを口走る
チッ
いらんことを
「ちょっと先生読んで来るわ」
そういって席を立ったのはこの学校のNo.1
天才尾崎である
じゃあ俺も~、と井上は例のごとくついていった
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