異変

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数分後 荒々しく扉を開け息を切らし教室に入ってきた尾崎 「どうしたん お化けでもみたんか」 クラスの一人から出たそんな冗談でクラス中が笑いに包まれる しかし尾崎の表情は尋常じゃないほど険しいままだった 「どうした?」 異変に気づいた俺は尾崎に駆けよった 「…先生おらんかった」 「はあ?荒古職員室におらんかったんか?」 「違う…先生一人もおらんかった」 冗談のような一言 しかし尾崎の雰囲気からそれが冗談ではないと誰もが察した そして誰ひとり声すら出せずにいた
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