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かたや新制大学、もう一方は、戦前は小学校のみ、(中年になってから夜間中学)、学歴も両極である。しかし、お二人には、奇妙な共通点がある。先にそれに触れてから、官斡旋・勤労動員・徴用を話したい。
①
2人とも、「労働が賤しい」という、韓国常識から解放されている。
②
2人とも、日本内地へ来るための、合法手段を模索している。
③
2人とも夫が日本国籍である。
この3つの共通点のうち、①の点を私は重視したい。
この①の前提があって初めて、真実が語れるのである。
労働に従事したことを「働いた」と言うか、「働かされた」と言うかの違いが出る。この違いは大きい。そして、本作品では、著者は働いた、卵焼きがごちそうである、蚊取り線香を小分けに折って使う生活を「恥じていない」。李美姫さんも、大学出が牛のための草刈りをしたのを恥じていない。
これを、日本人読者は、「苦労したんだね」くらいに読み流すが、この年代の韓国女性の普通(韓国的普通)の感覚では、口が裂けても言えない恥ずかしい過去なのだ。日本人読者はこの勇気だけでも買ってやって欲しい。
お二人のメンタリティを、日帝の手柄にするのは、酷かも知れないが、お二人なら許してくれるだろう。どんな仕事でも尊い、キャバクラだろうとパン焼きだろうと。この発想は、当時の日帝にはあり、大韓帝国にはなかった。大韓帝国は、仕事しないヤツがえらかった。
中国も歴代そうだったが、中国はそれでも、皇帝は統治の責任は持ち、軍を指揮し、また、治水・開墾などの産業対策も平和時にはしたが、李氏朝鮮こそは表向き優雅な宮廷の見かけだけ真似た。
朝鮮には、なにも公共事業がなかった。
文字通り、遊んで暮らしていたのである。だから、民は、働いたら負け、どこかにタカレるやつがいないか、ウロウロ・キョロキョロ。
今でも、韓国は労働意欲、職業倫理は最低級である。
業務感はフィリピン未満、権利要求はアメリカなみ、プライドは、ニァリー・イコール(≒)中国。
国が保てる訳がない。
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