「NOTE」

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「はぁ……」 ため息を吐いて窓の外を見てみる。 窓の外では二年生の先輩方が体育の授業で球技をしている。 まあ、普通の球技では無いのだが…… ルールはこの街の「外」と変わらないのだが、追加されている項目が一つ、『能力の使用を許可する』。 このルールが増えたおかげで、もう球技では無くほとんど小規模な戦争だ。 火の付いたボールが飛び交い、落ちたところは爆発し、小さなクレーターを作る。 一歩間違えば怪我どころの話じゃない。 視線を教室の中へ移す。 今受けている授業はESP、つまり超能力の授業だ。 一口に超能力と言っても能力は様々にあり多種多様にある。 発火能力、電撃使い、空間移動など能力名を言うだけで小一時間使うほどだ。 なぜ俺が授業を聞きもしないで今さら常識的なことを考えているかと言うと…… 「そこ、授業聞いてるのか?、お前は無能力者なんだからちゃんと聞いておけよな、数値が上がるかも知れないぞ?」
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